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2015年09月29日(火)
【一癒 健康情報】『腹圧がどう身体を支えているのか?』
腹圧とは?
人間の身体は基本的に骨格によって支えられていますが、
胃や腸などの内臓が入っているいわゆるお腹の部分はどうでしょう?触ってみるまでもなく、お腹は骨格で守られてはいません。
それでも中の内臓が潰されずに活動できるのはなぜでしょう?
その答えが腹圧です。
内臓(他にも神経や血管)は腹膜と呼ばれるお腹の袋の中に入っています。
そして中の内臓がきちんと働けるスペースを作るために、その袋を膨らませているのが腹圧です。
さらに、腹圧によって膨らんだ腹膜を腹筋や背筋で囲むことで私たちの身体は支えられています。
腹圧が弱くなると、どういうことが起きるでしょうか?
腹圧が弱まるということは、腹膜という袋が萎んでしまうことを意味します。
先ほど書いたように、人間は腹圧と筋肉によって身体を支えているので、
腹圧が落ちれば当然、筋肉の負担が増えることになり、いわゆる腰痛の大きな原因となります。
さらに、腹圧という袋が萎んで、内臓が圧迫されるため、当然その働きも低下します。
神経や血管も圧迫されるので、血行も阻害され代謝も落ちてしまいます。
姿勢的にも、前傾姿勢になるため肩こりなどの原因にもなります。
このように、腹圧の低下は身体に対して様々な悪影響を及ぼします。
腹圧低下の原因と予防
腹圧が低下すると姿勢が前傾姿勢になりやすくなりますが、
むしろ姿勢がくずれることによって腹圧の低下をまねく事のほうが高いでしょう。姿勢を保つためには、腹圧と筋肉のバランスの両方が必要となりますが、
運動不足や座りっぱなしの生活習慣などによる筋肉の衰えが腹部への圧迫を引き起こします。
くわえて、バランスの悪い座り方自体も腹部への日常的な圧迫に繋がるのです。
つまり、腹圧低下の予防には正しい姿勢、座り方が必要不可欠となります。
そして、腹圧の低下をまねくもうひとつの原因は呼吸にあります。
「腹式呼吸」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、腹圧の強化には腹式呼吸が不可欠です。
私たちは横隔膜を上下させることによって肺に空気を吸い込んでいます。
つまり、横隔膜の上下の幅が大きいほどたっぷり酸素を吸い込む深い呼吸になるのです。
そして、横隔膜は胸部と腹部を隔てる壁でもあるので、深呼吸による横隔膜の大きな動きは内臓の入った腹腔内へのマッサージにもなります。
つまり、腹式呼吸による深い呼吸は身体に必要な酸素の効率的な取り込む
と同時に内臓のコンディションの調整にもなるのです。逆に浅い呼吸「胸式呼吸」になると、横隔膜の動きも小さくなるため、
横隔膜や腹膜が硬くなり、腹圧の低下に繋がります。腹圧安定のポイント
①正しい姿勢によって腹部への過剰な圧迫をさける。
②腹式呼吸によって横隔膜を活発に動かし、腹膜・内臓のコンディションを整える
指圧・マッサージ一癒(ひとやすみ)では、この2つのポイントを実践しやすくするために「指圧・マッサージ・整体」で身体を調整していきます。
お読み頂きありがとうございました。
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