肩こりや首の痛み、腰痛などの原因となるのが「猫背」です。猫背は骨が正常な位置にないため、内臓や消化器系の神経を圧迫するなど、身体への負担が非常に大きくなります。猫背は一般的に、背中が丸くなっている状態のことを指しますが、実際には4種類に分けられます。

首猫背

横から見ると顎が大きく突き出しており、顔が前に出ている状態です。肩こりや首のこりがひどく、頭痛を引き起こします。呼吸器系の病気にかかりやすく、風邪をひきやすいのが特徴です。ひどい場合は、首のヘルニアや腕のしびれなどの症状が出ることもあります。デスクワークの方、スマートフォンをよく使う方、高さのある枕を使っている方は、要注意です。

背中猫背

背中の中心が最も丸くなっており、一般的に猫背と聞いてイメージするのが、このタイプだと思います。常に前傾姿勢になっているため、臓器が圧迫されやすく、胃痛や胸焼けを引き起こす場合があります。多くの人がなりやすい猫背です。

腰猫背

腰の部分が最も丸くなっている状態です。高齢者に多く見られる姿勢で、腰痛を併発している可能性もあります。椅子に座って足を組むことが多い方、あぐらをかく方は、腰猫背になりやすいです。

腹猫背

お腹がぽっこりと前に出てしまうのが特徴です。一見すると分かりづらいですが、壁に頭と肩をつけると違和感があり、腰に手を入れて大きな隙間がある場合は、腹猫背の可能性があります。